マテリアル

私と本とその他色々

2019-01-01から1年間の記事一覧

幸せ

幸せってなんだろう。 恐らくテレビでも小説でも何千、いや何万回も使われているこのフレーズについて真剣に考えている。 学生時代、YUKIにハマっていた頃、私にとっての幸せは二人のストーリーみたいな何気ない日常だった。 待ち合わせはローソンで、おにぎ…

ストロベリーナイト

ストロベリーナイト 誉田哲也 ★★★☆☆ ドラマで話題の例の小説。 主人公がバリキャリウーマンでかっこいいです。基本ヒロイン小説って信用してないんですけど、姫川は結構好きかな。 閑静な住宅街で発見された変死体。 一課の若きエース姫川玲子警部補は事件は…

楽園のカンヴァス

楽園のカンヴァス ★★★☆☆ とてもわかり易く細かい近代美術に関する説明が書かれており、近代美術はあまり得意ではいのでとても勉強になった。 ニューヨーク近代美術館の若き学芸員は、ある日ちょっとしたミスで手元に届いた一通の封筒により、スイスの伝説の…

自己調和と春

気がついたら桜が散っていた。 春は一瞬で刹那的なものだなぁとふと思う。実際世間一般的な春らしい瞬間なんて桜が咲いている間ぐらいなものではないのか。 桜が咲く前は寒いし、散ってしまった今は暑い。 春はあけぼの。かの清少納言は言う。 あけぼの。 あ…

笑ったりとか

笑うことが苦手だ。 どのくらい苦手かと言うと、過去にバイト先で笑顔の練習をさせられるくらい笑えなかった。 斜に構えていた時期だったので、何も楽しくなくて笑わなかったと言うのもあったのかもしれない。 今となっては何事も否定から入ることは損だと理…

境界線

新年に髪の毛をバッサリと切った。 昔から嫌なことがあると美容室に行く。2年くらい前まではロングヘアだった。 そこから比べると大層さっぱりとしたものだと思う。そして、いやなことが続いたのだろうと過去の出来事に想いを馳せたりもする。 先日、同僚に…

インストールと私

綿矢りさのインストールを読んだあの日、わたしは中学三年生だった。 夏休み。長いけれどいつの間にか終わってしまう人生の空白を、なにをするわけでもなく、ただのんびりと、寝たり起きたりを繰り返していた。 8月も下旬、読書感想文と言う夏休みの代名詞と…