わたしの作るデザインはいくつかの多分癖がある。
補色をよく使うことは自覚がある。なぜ使うかというと、よく目立つから。あと、なんだか楽しそうだから。どうせなら楽しいものをつくってるほうがたのしい。
資料とかポスターを作ると文字が少ないのも自覚がある。なぜかと言うと、わたしが小説以外の文体を読むことが苦手だから。字幕映画もダメ、電車のドアの上の流れてくる文字も疲れる。
だから全部図説して、直感的なデザインにしてしまう。引き算で物事を考えようと思ってる。最小の単元で、いかに、わかりやすく。
幸いそんなデザインでわたしはなんとかご飯を食べていけてるけれど、これは癖が目立たないことと流行になんとか乗っかれただけだと思ってる。
例えば、今は縦長で細い文字が流行り、とか墨だまりのあるナチュラルな文字が流行り、とか。
それを含めた行為がデザインをするということなのかなぁ。
遠い未来、身についた流行りやらが、わたしからデザインをするということを奪ってしまうのではないかと思って最近は悩んでいて。
いつか、惰性に負けて「かわいいよね」の個人判断で、みんなが嫌なものを作ってしまったら
そうなるまえに、デザイナーをやめてしまおう。