わたし、小さい頃から何もしないということができない人間だったので、常にいそいそと動いていたり、何か考えてたりしたんだけど、
それが普通の人間だったので、ある日までは毎日いそいそと生きていて、ある日突然しんどくなった日があって。
何かすることを辞めようと思っても、何もしないということが分からなくて困った。
そのある日から22歳くらいまで「なにもしない」をするということが分からないまま、桜が散ったり雪が降ったりしながら、わたしは大人になってしまったのだけど、この数年で少しずつなにもしないをするということが出来るようになってきた。
しかしここ最近、悪い癖でまたいそいそと動いていたせいか、昨日の朝に「わー!!こりゃだめだー!!」と思ったので、目覚まし時計を止めて、今日はなにかすることをやめようと思った。
目が疲れていたので、とりあえず何かを見ることをやめようと思って目をつぶったら、次に目を開けたら夕方でびっくりした。
もぞもぞと布団から這い出て、とりあえず何か食べようと思って、母から貰ったうどんを茹でて食べたら美味しかった。
ごはん食べたあと、なんだか親の声が聞きたくなって電話をかけて、ありふれた話をしたあと、またコトリと寝たようで。
今朝はすごくすごく体が元気だったので何もしないは大事だなぁと思った。
金曜日にマッサージに行ったのだけど、中国の方にマッサージして貰って。
途中でハーフアップにしていた髪の毛を急に解かれて、髪の毛ぐいんぐいんと引っ張られてびっくりしていたら、終わったあとちゃんと結んでくれたみたいで。
あとで起き上がってみたら頭の上でお団子に結ばれていて、髪型変わっちゃったけどなんか楽しいなと思って「結んでくれたのね、ありがとう」って言ったら、笑ってくれたのでよかった。
なんか言葉では説明出来ないけれど、嬉しいね。なんか可笑しいね。